低速水循環装置 エコフロー

薬品を使用せずに水質を改善する、低速回転水循環装置です。

空気中の酸素による補給を『再曝気』と言い、自然界では風波などでの酸素の取り込みが一番多いことが知られています。したがって、池・堀・湖などの大気中に晒されている条件では、水面上から酸素を取り込ませることが一番自然に近い状態であり、余分なエネルギーを使用しないことになります。停滞している水域では水中の溶存酸素(DO)が徐々に上昇すれば、好気性微生物の活動が活発になることは必然で、その好気性微生物による有機物等の分解が促進されることは容易です。

非常に汚濁の進んだ所などには、微生物剤・凝集剤・薬剤などの散布をするような場合もありますが、そのような場合においても循環によってその効果をまんべんなく発揮することができます。

設置例:市街地内湖沼 臭気抑制対策

設置例:ゴルフ場内池 アオコ対策

設置例:寒冷地防火水槽 氷結防止

エコフローの原理

日照による夏季停滞水域の表層水温は、日中はほぼ気温と同じくらいまで上昇します。一方、底層水の水温は上昇しにくいため、底層水の密度は表層よりも高くなります。日没となり気温が低下すると放射冷却現象のため、ある程度上層と底層の水が交換されることが知られています。
しかしながら、その放射冷却による対流は緩慢であり、底層に存在する底泥表面水の酸素は著しく消費され酸欠により嫌気状態を示します。

底泥表面からは好気状態でも窒素(アンモニア性窒素の形態)が溶出しますが、底層水中の溶存酸素が十分に存在すると硝化菌の働きで、アンモニア性窒素は亜硝酸性窒素や硝酸性窒素へと硝化されます。また、CODやリンは嫌気状態での底泥からの溶出が、好気状態の時と比較すると著しく上昇し富栄養化を進行させ臭気の原因となったり、メタンガス、硫化水素の発生問題などが生じます。
したがって、夏季停滞し躍層を形成している水域の底層水を汲み上げて、水表面から酸素を取り入れ、上層水と底層水を混合・循環させることによって、溶存酸素を含んだ水を底層水に送り込むことが必要です。

エコフローの特長

1. エコフロー設置による効果
  • 水質改善(湖沼等の閉鎖性水域・養殖場など)
  • 臭気抑制
  • 氷結防止
  • 散布薬品の循環
  • 酸素供給(養殖場など)
2. 省エネ

駆動はAC100V90wのモーターのみですので、非常に省エネで動かすことができます。

3. 設置が楽

機材は軽量にできています。設置には大がかりな土木工事が要らず、ただ水に浮かべロープで係留し電源を接続するだけです。水面上の移動も簡単に出来ます。

4. 安全・安心

エコフローは簡単な設計となっています。下部に設置された第一羽根により底層水を汲み上げ、同時に第二羽根によって水面と平行な方向に押し出すことで発生する水流(乱流)により大気中の酸素を取り込み、水を循環させる仕組みです。そのためトラブルも少なく安心して運用できます。

5. エコフローの仕様
  • 寸法 1000φ×910㎜
  • モーター AC100V-90W(変更可能)
  • 重量 27kg
  • 動水力 8000t/日
  • 素材 アルミ・ステンレス・FRP等

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